小屋から逃亡してしまったウサギ

私は小学生から中学生の頃までウサギを飼っていました。
家の中には室内犬がいたので、庭先の植え込みのところにウサギ小屋を作り、周りを柵で覆い放し飼いにして飼っていました。

とても自由にのびのびした子でごはんを食べる時のカリカリいう音がなんとも癒される音でした。
ふわふわの手触りは犬とはまた違う気持ちよさでした。

そんなウサギがある日、逃亡しました。
柵に壊れた所はなくどうしてと思いましたが、植え込みの土を掘り返して穴を掘り、そこから脱走してしまったのです。

誰もが予想していない方法だったのでとても驚いてしまいました。
同時にウサギなので帰巣本能もないのではないかと思い、もう会えないのかと途方に暮れていました。

一か八かで名前を家族で読んでみたら、ひょこっとウサギが出てきました。
そして私たちのほうにむかってとことこと走ってきてくれたのです。
とても驚きました。

普段は名前を呼んでも特に無反応だったので、まさか自分の名前を理解して、しかもこっちに走ってくるほどなついてくれていたのかと嬉しくなってしまいました。

それからは植え込みの周りにレンガを入れて自分で脱走できないように補強をしました。
小さい身体を私たちの手にこすらせてきてくれる姿はなんとなく、ウサギ本人も家に帰ってこれてほっとしているように見えました。

そのふわふわ感と可愛らしい姿は、ウサギもしっかりとなついてくれるんだなということを改めて感じさせてくれる姿でした。

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