ピアニスト

幼稚園の頃から、わたしは毎日ピアノを弾いている。
わたしの母は、音大出身で、小さな頃からピアニストになりたかったらしい。
地方の田舎町で「神童」だった少女は、成長して都会に出て自分を試した。

するとどうだろう。
自分レベルの「ピアニスト」は文字通りごまんといた。

井の中の蛙、大海を知る。
可哀そうに母は、今や地方都市のベッドタウンのピアノ教室の先生だ。
こじんまりした家の一室を防音室に改造して、地域の子どもたちに隔日でレッスンしてる。
そんな母が、叶わなかった夢を託したのが、このわたしだ。

母には、ふたり女の子どもがいる。
ひとりは、次女であるわたし。
そして長女の姉も、幼い頃にはピアノを習っていた。

「お母さんではダメなのよ」と、地元の有名音大を出た有名な「ピアニスト」の元へ、姉妹ふたりで通わされた。
姉は、高校にあがる頃だったろうか。

ピアノ漬けの生活に音を上げた。
「お母さん、わたしは体育の先生になりたい。
だから、体育大学を目指すわ」。

強い目をして、姉はそう言い切った。
羨ましかった。
気の強い姉を説き伏せるのは母にも誰にも無理だった。
そこで、わたしだ。

いけない、集中しないと。
今、わたしはコンクールの楽屋にいる。
緊張した面持ちが、自分の順番を待っている。

ゴクリとツバを呑み込む誰かの音が聞こえた。
隣を見ると、端正でデリケートな面持ちの少年が座っていた。
「ごめん、緊張しちゃって」

よく見ると、同じ年くらいだろうか。
「だよね」
ふふ、とふたりで微笑み合った。
これが、わたしと彼の出合いだ。

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