感謝します日記の神よ

今日ほど、日記をつけててよかったと思ったことはない。
駅前でいきなり声をかけてくるなんて想定外の出来事。
いきなり「ひさしぶり」って言われてもあんた誰?の世界。
「本当、ひさしぶり」と適当に返す。

すると相手はペラペラと情報をくれる「本当、こないだ会ったときはお互い学生だったのにさあ、懐かしいなあ。
河原町で酔っぱらって百貨店の壁に激突したの覚えてる?」。
なんだ、学生時代コンパで知り合った人か。
得意気に名刺を渡された。
派遣社員で渡す名刺も持たない私とは大違い。
にしても、誰だっけ?名刺を見て名前を見てもピンとこない。
帰宅後、さっそく日記を見た。
かれこれ10年以上つけている日記が、こんなところで役に立つとは、思いもしなかった。
学生時代、河原町、ああ、この人ね。
で、私は雷に打たれたようにショックを受けた。
当時の最大のライバルの交際相手じゃないか!!美人を鼻にかけたあの子は本当に本当に嫌な子だった。
男を手玉にとって、「お友達」のお気に入りの男の子を横取りするのを趣味とした。
けれど唯一彼女を振った例外が、この男。
このイケメンでもない単なる地味男が。
彼女、そりゃあ悔しがって、半狂乱になったと聞いた。
皆でスカッ!としたもんだわ。
そういや、その後私にメールをよこしてきたが、趣味じゃなかったし意中の人もいたしで。
そして私はまたも雷に打たれる。
待てよ!来週同窓会があるじゃん!たしか同伴可能だった。
そこへ彼を連れて行くか、あるいは私たちつきあってるのって「事実」を発表する。
ああ考えただけで胸が熱く震える。
本当に日記をつけていてよかった。
トイレに神様がいるならば、日記にも神様がいるはず。
日記の神様、どうもありがとうございます。

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