コンクリートの沁み

ホテルの従業員駐輪場で、俺は彼女を待ち伏せした。
ずっとずっと好きだった。
バイト初日からすぐに好きになった。

気さくな笑顔。
美人なのに、誰からも好かれてるのに、誰にも等しく優しい。
おまけに、ダジャレが大好きときている。

オヤジギャクとモノマネの習得に血道をあげてたりするのだ。

30分して、バイトからあがった彼女がやってきた。
顔には涙が滲んでる。
俺の姿を見て、驚いたように顔をあげた。

「あれ?もうあがり?早いんだ」と、健気にも即座に笑顔をつくる。
まだその瞳には涙が光っている。
俺は、堪らず叫んだ。

「先輩は諦めた方がいいですよ。
宴会サービスのマドンナと先輩がデキてるって話は本当ですよ。
僕は、ふたりが密会する姿を何度か見ましたからね。
諦めた方がいいですよ」俺のことばに彼女は、わっと泣き出した。

「知ってる、知ってるよ」彼女の流す大粒の涙が、駐輪場のコンクリートに沁みを作っていく。
ぽたぽたと、切ないほど規則正しいリズムで涙の粒は滴り落ちる。
「俺じゃだめですか?」彼女は心底驚いた顔で、俺を見つめた。
涙で顔がグショグショだ。

「なんで?あたしのこと、好きなわけ?同情だったら、いいよ、気を遣わないで」噂には聞いていたが、気の毒なくらい恋愛には鈍感な人らしい。
俺は思わず彼女を抱き寄せた。

と、そこへ先輩の姿が目に映った。
幸い、逆方向で彼女の目には入らない。
茫然と立ち尽くす先輩の姿。

俺は、全てを了解した。
先輩が本当に好きなのは彼女なんだと。
コートの襟を立てた先輩は、逃げるように足早に立ち去った。

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