コンピュータ的な

「友達としての相性なら、バツグンなんだけどね」TVにもたびたび出演しているというオバちゃん占い師さんは、そう告げた。
やっぱりね、と心で深く納得。
すると彼が言う「でも、僕はそろそろかなって思ってるんですよ」。

結婚ねえ…と、占い師さんはため息で答えた。
「二人とも、一回じゃすまないわ」首を振りながら彼女は答えた。

さて、この鑑定をどうとるか?
私も彼もそろそろ歳だし、まあ結婚を前提といえば前提でのおつきあいだ。
でも、いざ「生涯の人」となると、ふんぎりはつかない。

シュッセはどう見てもなさそうな人だが、家庭的で子煩悩なパパになるのは間違いないだろう。
改めて、車でハンドルを握る彼の横顔をチラと見る。
値踏みするような自分の視線に、少々嫌悪感を抱きながら。

すると、彼がこう言った。
「俺は、ああいう風に断定されるのが大嫌いだし、占いなんて一切信用しないから」。

どうやら、母親くらいの「おばちゃん」からの上から目線にカチンときた様子。
ひょっとしたらコンピューター診断になら、素直にうなずいたんだろうか。
それとも、この統計の信ぴょう性はどのくらいだ?信頼できる十分なデータを踏まえての結果・診断なのか?とか言い出すのだろうか。

そんなこの人と「添い遂げ」られるのか。
一生、こんな融通性に欠けた石頭と付き合うのか。
夢見がちで妄想癖のある自分とは真逆じゃあないか。
難しい問題だわ。

おそるおそる彼に聞いてみる。
「さっきのことばって本当かなぁ?その、そろそろとかって」
すると、彼はこう言った。
「だってそう言わないと、あのオバはんにやり込められることになるだろう」。

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