アンティーク時計

「TVで見たんだ」
これはいわば、修羅場だ。
場所は、大衆を極めた価格破壊のイタリアンのリストランテ。
僕の定番は、一番安いのに満足感がハンパないお得なドリアだ。
お会計のレジで思わず微笑んでしまうのは、僕だけだろうか?そんなことは、今どうでもいい。

彼女はしおらしい様子でうなだれている。
細い首が柳のようにしなる。
「だから、ただの友だちって言ってるじゃない」さっきからこれの一点ばりだ。
「ただのお友達と手を繋ぐカルチャーは僕にはないな」と、僕は斜に構えてチュウっとストローでメロンソーダをすすった。
いつもはダイエットのため砂糖断ちしているのだが、こんな修羅場にはなくてはならない。
摂取したとたん、血糖値が上がり気分も優れる。
「そうかな?盛り上がったら手ぐらいつなぐよ。
それに『大好きクラブ』のオフ会だもの。
そんなとこで気まずくなったら嫌だもの」。
世界的大スターであるネズミを囲むネットの同好会に入ってることは、以前から聞いていた。
そのオフ会が埋立地である「聖地」にて年末にある事も聞いていた。
「じゃ、あなたはわたしがそんな浮気なオンナだと思ってるの?こないだプレゼントしたアンティーク風の時計だって全然つけてくれないし」。
「だって、あれは男がするもんじゃないだろう?紳士用にしては小さいし」「小ぶりなのが今年のトレンドだって言ったでしょう。
ショップの人だってマストな一品だって言ってたわ。
それにあなたの時計って、それ千円くらいの代物じゃないの」彼女が汚らしいものでも見るように僕愛用の時計に目をやる。
「違うよ。
百均で買った500円のものだよ」。
沈黙が漂う。
僕は何だか気まずくなってメロンソーダのお代わりに、席を立った。
頭の回転を促すため、こっそりとポケットからDHAサプリを取り出しグイと飲み下す。
青魚から抽出したフィッシュオイルは、僕との相性バツグンなのだ。

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